福岡県宗像市のリラクゼーションサロン「ふわかるにこ」のです。
当サロンでは菊芋を毎年栽培しており、今年も20kg以上もの収穫がありました。
完全に放置していても強く育つ菊芋は、スーパーフードといわれるほど栄養豊富。
血糖値の上昇を抑えたり、血圧を調整したり、腸内環境を整えたりと、さまざまな効能がうたわれています。
この記事では菊芋の効能について、どんな成分がどのように作用するのか、わかりやすく解説します。
菊芋とは?何科のどんな野菜?

菊芋はあまりスーパーに出回らないため、見たことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も家庭菜園を始めるまでは知らない野菜でしたし、食べたことも見たこともありませんでした。
最近はスーパーフードとして注目され始めたことで認知度が上がり、買える場所を探している方も多いと思いますが、菊芋は掘り起こすと傷むのが早く、流通させるのが難しい、という事情もあります。
あと塊茎の形状が複雑で土がすき間に入り込みやすいので、洗うのも大変です。
そのため一般的なスーパーで見かけることはあまりなく、農産物直売所や自然食品店で探したり、インターネットで購入したりする方も少なくありません。
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菊芋は何科?ゴボウの仲間?

菊芋はキク科ヒマワリ属の植物です。
花を見ての通り、菊のような黄色い綺麗な花を咲かせてくれます。
「キクイモ」という名前も、菊に似た花が咲き、芋のように塊茎を掘り起こして利用することから名づけられたそうです。
原産地は意外にも(?)、新大陸の北アメリカ。
ネイティブアメリカンによって古くから栽培されており、現在でも人気の食材です。
でもなぜか海外では、エルサレムアーティチョーク( Jerusalem artichoke)と呼ばれているとか。
エルサレムはイスラエルの都市で、アメリカとはまったく関係ありませんが、私と同じように菊芋にアメリカっぽさを感じない方も多いのかもしれません(笑)。
ちなみに菊芋はゴボウとよく比較されますが、ゴボウはキク科ゴボウ属の植物であり、キク科ヒマワリ属の菊芋とまったく同じ仲間というわけではありません。
原産地もゴボウはユーラシア大陸とされており、アメリカ原産の菊芋とは別物です。
日本における菊芋の主な産地
日本へは江戸時代末期に、飼料用作物として菊芋が伝来しました。
栽培容易で荒れ地でも育つため、あっという間に全国に定着していったようです。
第二次世界大戦中は非常食としても栽培され、日本に限らずヨーロッパでも食糧として菊芋が重宝されました。
その頃に野生化した菊芋も多く、特に北海道で自生している菊芋がよく見られるそうです。
現在日本で菊芋がもっとも栽培されているのは山形県、続いて熊本県、福島県、佐賀県、福岡県と続きます。
ただ全体の収穫量は決して多くなく、8割は健康食品の材料として生産されているとのことで、やはり菊芋そのものが出回る量は非常に少ないようです。
菊芋といえばイヌリン?イヌリンって何?

菊芋が健康野菜として注目されている最大の要因は、「イヌリン」を豊富に含んでいることです。
一般社団法人日本家政学会の研究発表によると、生の菊芋100gあたり8~17g、乾燥菊芋では100gあたり35~50gものイヌリンが含まれていたそうです。
出典:https://www.jstage.jst.go.jp/article/kasei/68/0/68_81/_article/-char/ja/
イヌリンとは水溶性食物繊維の一種で、食後の血糖値上昇を抑える効能が認められていることから、「天然のインスリン」とも呼ばれています。
ヒトの消化器では分解できず、大腸の腸内細菌によって短鎖脂肪酸へと代謝されるため、その過程で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果も期待できます。
イヌリンはゴボウ、ニラ、玉ねぎなどにも多く含まれていますが、含有量のトップは菊芋。
しかも菊芋はデンプンが少なく、ジャガイモやサツマイモなど他の芋類と比べて低カロリーであることから、美容やダイエットにも効果的な食材です。
イヌリンの他にも、血圧を調整する働きがあるカリウムや、免疫力向上にも寄与するビタミンCなど、菊芋にはさまざまな効能を期待できる成分がたくさん含まれています。
菊芋の効能

血糖値の上昇を抑える
水溶性食物繊維であるイヌリンは、胃や腸の中で水分を含むと膨張し、ゲル状の膜を作り出します。
イヌリンの膜によって糖質の吸収がゆるやかになり、血糖値の上昇を抑えることができます。
また、菊芋自体がデンプンなどの糖質をほとんど含まないため、そもそも血糖値が上がる要素がありません。
他の芋類のように食べ応えがあるのに糖質が少ないなんて、特にダイエット中の方には嬉しい食材ですよね。
おかずの一品を菊芋に変えるだけで糖質の摂取量を抑えられ、白米などによる血糖値の上昇を抑制する効能を期待できますので、ぜひ積極的に食べましょう。
腸内環境を整える
イヌリンは腸内の善玉菌のエサとなる栄養素で、善玉菌を増殖させる効能があります。
善玉菌を増やし、悪玉菌を抑えることで腸内フローラが整い、イヌリン自体もまた、腸内環境を整えてくれます。
水溶性食物繊維であるイヌリンは、水分を吸収して便を柔らかくする作用があるため、便秘の解消にもつながるのです。
さらにイヌリンは、腸内細菌によって短鎖脂肪酸へと代謝されます。
短鎖脂肪酸は腸内をpH5~7の酸性に傾ける働きがあり、酸性の腸内では悪玉菌の働きが抑えられ、腸の動きも活発になるため、さらに腸内環境が整っていくのです。
さらに短鎖脂肪酸にはコレステロールの合成を抑制する作用もあり、血中コレステロールを下げるだけでなく、脂肪の蓄積を抑える効能も期待できます。
免疫力向上
イヌリンの働きによって腸内フローラが改善されると、免疫細胞が活性化します。
また、菊芋は抗酸化作用のあるビタミンCの含有量も豊富です。
ビタミンCは白血球やリンパ球に多く含まれている栄養素でもあり、ビタミンCを摂取することでウイルスや細菌と戦う力が高まります。
抗酸化作用によって、老化や疲労蓄積の原因となる活性酸素を除去してくれるので、免疫力向上とともに美容への効能も期待できます。
血圧を調整する
菊芋には血圧を下げる効能を持つカリウムも豊富に含まれています。
カリウムには体内の過剰な塩分を汗や尿として排出するのを促す働きがあり、血液の流れを良くして血圧を調整してくれるのです。
高血圧はさまざまな疾患の原因となりますので、カリウムも豊富な菊芋はまさにスーパー健康野菜といえます。
美容やダイエットにも効果的
菊芋には抗酸化作用のあるビタミンCも豊富に含まれています。
ビタミンCは老化や疲労によって生じる活性酸素の除去に貢献し、皮膚の健康を保つ役割があります。
メラニン抑制効果によるシミ・そばかすの予防、コラーゲンの生成を促進する作用による肌のハリ・弾力の維持など、美容に欠かせない栄養素の一つです。
芋のように食べ応えがありながらも、糖質をほとんど含まないためダイエットにも効果的。
血糖値の上昇を抑えたり、腸内環境を整えたりする効能もダイエットや美容につながります。
まさにスーパーフードといえる菊芋を、毎日の食事に取り入れたいですね。