雨水タンクの自作方法|DIY設置の手順・補助金・ボウフラ対策

雨水タンクの自作方法|DIY設置の手順・補助金・ボウフラ対策

当農園では500リットルの雨水タンクを4基、自作で設置しています。

2021年5月に1基目を設置して以来、ボウフラが発生したり、水が腐ったり、タンクや雨樋が壊れたり、といったトラブルにあうことなく使い続けられています。

DIYで設置するのは簡単ではありませんでしたが、一度作ってしまえばメンテナンスほぼ不要で長く使えて、防災対策にもなるのでおすすめです。

この記事では雨水タンクを自作する方法について、実際に当農園で設置した時の手順を写真付きでわかりやすく解説します。

実際に使って感じたメリット・デメリット、ボウフラ対策、補助金についても書きましたので、雨水タンクの設置を検討されている方はぜひ最後までご覧ください♪

雨水タンクを自作した理由

初めて雨水タンクを設置したのは、2021年5月のことです。

その前年の2020年の夏にまったく雨が降らない時期が続き、畑の水やりにかかる水道代がもったいないと思ったことと、もし断水になったらと不安を感じたことが一番の理由です。

今年の夏を迎える前にと、いきなり2基連結で、計1,000リットル分の雨水タンクを自作することに決めました。

2026年2月6日現在でも、まったく不具合なく稼働しております。

雨水タンク1号基と2号基 / 2026年2月6日撮影
雨水タンク1号基と2号基 / 2026年2月6日撮影

しかし、2021年夏の日照りは予想以上でした。

2基の雨水タンク、計1,000リットルの水が空になってしまったのです。

そのため、翌年の2022年に3基目を設置。

雨樋の近くには置き場所がなかったので、長いホースでエアコンの室外機1台をまたいで接続しました。

雨水タンク3号基 / 2026年2月6日撮影
雨水タンク3号基 / 2026年2月6日撮影

これだけで難度が上がるので、雨樋の近くに設置できればそれが一番です。

ちなみに青のタンクに変えたのは、単純に黒のタンクが売り切れていたからで深い意味はありません。

この年はいよいよ断水になるかと思うぐらい雨が少なかったので、雨水タンクの需要が増していたのかもしれません。

そしてその翌年、2023年にもさらに1基追加しました。

今度は室外機2台またぎです(笑)。

雨水タンク4号基 / 2026年2月6日撮影
雨水タンク4号基 / 2026年2月6日撮影

理由は毎度同じです。

2022年の夏も雨が少なかったから。

あと、2022年11月から鶏を飼い始め、飲み水として使うようになったこともあります。

こうして4基、計2,000リットル分の雨水タンクをDIYで設置し、それ以降は水不足に悩まされたことはありません。

畑の水やり、収穫した野菜の土落とし、農具・作業服・軍手などの水洗い、鶏の飲み水にと、さまざまな用途で大活躍中です。

防災対策にもぜひ雨水タンクの設置をおすすめします。

雨水タンクのメリット・デメリット

これはもう断言できますが、雨水タンクにデメリットはまったくありません。

よく心配されるボウフラの発生については、雨水タンクはほぼ密閉状態なので問題ないかと思います。

少なくとも当農園では一度も発生したことがありません。

水質に関しては、雨水タンクの中に銅板を入れる工夫を施しております。

銅には非常に強い殺菌・抗菌作用があり、水中の細菌や藻類の繁殖を抑えてくれるそうで、実際のところ水はかなりきれいです。

ボウフラが発生しないのも、銅板の効果があるのかもしれません。

あまり大きな声では言えませんが、雨水タンクの水をそのまま飲んでもお腹を壊したことはありません(真似しないでください)。

雨水タンクの水

強いてデメリットを上げるとすれば、場所を取ることでしょうか。

当農園で使用しているホームローリータンク500L(HLT-500)は、幅870mm × 奥行1070mm × 高さ760mmと、約1m四方のスペースが必要です。

水が満タンに入ると500kgを超えますので、そう簡単に移動することもできません。

そのため設置場所は慎重に決めましょう。

メリットはやはり、水道代を気にせずに水を使えて、鶏にとってはおそらく水道水よりも安全であろう雨水を与えられて、災害対策にもなることです。

雨水タンクを自作して後悔することはないかと思います。

これから設置手順を一つひとつ丁寧に解説していきますので、ぜひこの記事を見ながら雨水タンクを自作してみてください♪

雨水タンクを自作するのに必要な部品・工具

続いては実際に使用した部品と、取り付けるのに必要な工具をすべてご紹介します。

必要な部品

スイコー ホームローリータンク 500L

スイコー ホームローリータンク 500L
スイコー ホームローリータンク 500L

雨水タンクの本体は、「スイコー ホームローリータンク 500L」を使用しています。

色はブルー(青)、ブラック(黒)、レッド(赤)、レモン(黄)、グリーン(緑)の5色から選べます。

ホームセンターでも購入できますが、軽トラがないと持ち帰れないのでAmazonで購入しました。

カクダイ 雨水取出し継手 571-512

カクダイ 雨水取出し継手 571-512
カクダイ 雨水取出し継手 571-512
カクダイ 雨水取出し継手 571-512
カクダイ 雨水取出し継手 571-512

雨水を集めて、ホースへと流し込むための継手です。

ホームセンターでは見つけられなかったため、こちらも通販で購入しました。

対応する雨樋の形状が決まっておりますので、必ず通販サイト等でご確認ください。

カクダイ 雨水取出しホース 1m 571-514

カクダイ 雨水取出しホース 1m 571-514
カクダイ 雨水取出しホース 1m 571-514

雨水取出し継手とタンクをつなぐホースです。

4号基は雨樋から離れていたため、ホームセンターで購入した長いホースを使いましたが、雨樋の近くに設置するのであればこちらのホースでOKです。

当農園でも雨水タンク1号基ではこちらを使用しています。

関西化工 ネジ付ソケットストレート(パッキン付)

関西化工 ネジ付ソケットストレート(パッキン付)
関西化工 ネジ付ソケットストレート(パッキン付)
関西化工 ネジ付ソケットストレート(パッキン付)
関西化工 ネジ付ソケットストレート(パッキン付)

雨水タンク側のホースの継手です。

雨水タンクに穴を開けて、ソケットを差し込んでタンクの裏側からネジで留めます。

実際のやり方は設置手順で解説します。

こちらの部品はモノタロウで購入しました。

品番は KJ-020-021 です。

ホースバンド(21-38mm対応)

ホースバンド
ホースバンド
ホースバンド
ホースバンド

ホースが外れないようにするための部品です。

こちらはホームセンターでも手に入ります。

スイコー ローリータンクシリーズ用 ジョイント

スイコー ローリータンクシリーズ用 ジョイント
スイコー ローリータンクシリーズ用 ジョイント
スイコー ローリータンクシリーズ用 ジョイント
スイコー ローリータンクシリーズ用 ジョイント

雨水タンクの排出口の部品です。

排出口を開けたり閉めたりする、ゲートバルブを接続するために必要な部品です。

スイコー ローリータンクシリーズ用 両ネジニップル

スイコー ローリータンクシリーズ用 両ネジニップル
スイコー ローリータンクシリーズ用 両ネジニップル
スイコー ローリータンクシリーズ用 両ネジニップル
スイコー ローリータンクシリーズ用 両ネジニップル

もう一つ排出口の部品が必要となります。

このニップルの先にゲートバルブを取り付けます。

ジョイントと両ネジニップルはホームローリータンク本体に付属していないため、別で購入する必要があります。

タンク本体と同時に通販で購入するのがオススメです。

セットで販売されています。

キッツ ゲートバルブ125型 FR-25A

キッツ ゲートバルブ125型 FR-25A
キッツ ゲートバルブ125型 FR-25A
キッツ ゲートバルブ125型 FR-25A
キッツ ゲートバルブ125型 FR-25A

雨水タンクの排出口を開け閉めするためのゲートバルブです。

「FR-25A」という品番のものを使っています。

配管のサイズによって種類がありますので、間違えないようにご注意ください。

銅板

銅板
銅板

銅には殺菌・抗菌作用があり、微生物や細菌の活動を抑える働きがあります。

設置から4年以上が経っても、ボウフラが湧いたり水が腐ったりしなかったのは、この銅板のおかげもあるのではないかと思っております。

必要な工具

インパクトドライバー

インパクトドライバー
インパクトドライバー

雨水タンクにホースソケットを取り付けるため、穴開け加工が必要となります。

私はKIMOという中国のメーカーのものを使用しておりますが、これで十分かと思います。

コストパフォーマンスが良いのでオススメです。

ホールソー&ドリルチャック

ホールソー&ドリルチャック
ホールソー&ドリルチャック
ホールソー&ドリルチャック
ホールソー&ドリルチャック

丸い穴を開けるためにホールソーというドリルを使います。

インパクト本体のチャックが合わなかったため、ドリルチャックという変換アダプターも使用しました。

パイプソー

パイプソー
パイプソー
パイプソー
パイプソー

雨樋を切り取るために必要です。

一般的なノコギリではなく、プラスチックや塩ビパイプに適したパイプソーを使用しましょう。

雨水タンクを自作で設置する手順

部品と工具がそろったら、雨水タンクを設置していきましょう。

大まかな流れは次の3ステップです。

  1. 雨水タンクの排出口にバルブを取り付ける
  2. 雨水タンクに穴を開けて取水口を作る
  3. 雨樋と雨水タンクを接続する

作業自体はそれほど難しくはありませんので、DIY初心者の方でも設置できるかと思います♪

雨水タンクの排出口にバルブを取り付ける手順

  1. 雨水タンクを設置する場所を決めます。

    雨樋の近くで、できるだけ日が当たらない場所がオススメです。

  2. 設置する場所の草を刈り、地面を平らにします。
  3. 雨水タンクの土台となるブロックを置きます。

    ブロックの向きはどちらでもOKです。

  4. ブロックの上に雨水タンクを載せます。

    排出口の向きにご注意ください。

  5. このように浮いてしまった場合は、ブロックの下に土を盛って調整します。
  6. 排出口のキャップを外します。
  7. 排出口に取り付けるジョイントを用意します。

    このようにゴムパッキンを奥までしっかり押し込みます。

  8. 排出口にジョイントを取り付けます。
  9. 続いてはこちらのニップルを用意します。
  10. ジョイントの先にニップルを取り付けます。
  11. ニップルの先にバルブを取り付けます。
  12. 以上で排出口の取り付けは完了です。バルブを回すとこのように水の出口が開きます。

雨水タンクに穴を開けて取水口を作る手順

  1. インパクトドライバーとホールソーを用意します。

    雨水タンクに取水口を作るための穴を開けていきます。

  2. 取水口の位置を決めて、まずはドリルで小さな穴を開けます。

    取水口を作る位置は、雨水タンクの天井でOKです。

  3. ドリルで開けた穴にホールソーの先端を当て、まっすぐに丸い穴を開けます。
  4. 飛び散ったゴミを洗い流します。

    バルブを開けた状態で雨水タンクを傾けると、ゴミが流れ出ていきます。畑にプラスチックゴミをまかないように、排出口の先に目の細かいザルを置きましょう。

  5. 雨水タンクにホースをつなぐソケットを用意します。
  6. ソケットのネジ側を下にして、ホールソーで開けた穴に差し込みます。
  7. 雨水タンクの内側から、ソケットのネジを締めます。
  8. 以上で取水口の完成です。

    このようにホースをつなげられるようになりました。

雨樋と雨水タンクを接続する手順

  1. 雨樋を切り取って、こちらの集水器を取り付けていきます。
  2. 集水器を取り付ける位置を決めます。

    雨水タンクの取水口より上に来るように、できるだけ高い場所が良いです。

  3. 雨樋を切る位置(上部)にマスキングテープで印をつけます。
  4. パイプソーで雨樋を切ります。
  5. 雨樋を切り取る下部の位置にも同様にマスキングテープで印をつけます。
  6. パイプソーで雨樋を切り取ります。
  7. 切り取った雨樋の間に集水器を取り付けます。
  8. 集水器にホースをつなぎます。

    ホースバンドを使ってしっかりと固定してください。

  9. ホースの先を雨水タンクの取水口につなぎます。

    ホースが長すぎる場合は、ホースを切って調整してください。

  10. 以上で雨水タンクの設置が完了しました。

    タンク内に殺菌・抗菌作用のある銅板を入れておくと良いですよ。

雨水タンクの補助金について

地域によっては雨水タンクの購入費用に対して補助金を申請することができます。

残念ながら当農園がある福岡県宗像市では助成金制度がなかったのですが、福岡県内は福岡市・北九州市・久留米市・筑紫野市で補助金を申請できます(2026年2月6日時点)。

雨水タンクの補助金制度は全国の多くの市区町村で実施されておりますので、ぜひ調べてみてください。

補助金がなくても、雨水タンク本体と部品代を合わせて1基あたり3万円ほどでDIY設置可能です。

自作するのは決して簡単ではありませんが、一度設置してしまえばメンテナンスをほとんどすることなく長く使えます。

インパクトドライバーやパイプソーなどの工具も、さまざまな場面で使えるので持っていて損はありません。

電気・ガス・水道のうち、もっとも命の危険にかかわるのは水です。

防災対策のためにもぜひ雨水タンクを設置しておきましょう。

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