福岡県宗像市のネッシンリラクゼーションサロン「ふわかるにこ」です♪
当サロンの菜園では、500リットルの雨水タンクを自作で4基設置しています。
初めて設置したのは2021年5月のことで、これまでに4年以上、一切のトラブルなく快適便利に使い続けられています。
ボウフラが湧いたり水が腐ったりして、雨水タンクを設置したことを後悔するケースもあるそうですが、そのようなことが一度もなかったのは、設置時のちょっとした工夫が功を奏しているのかもしれません。
ちなみに設置以来、メンテナンスも一度もしたことがないんですよ!
この記事では当サロンで実際に雨水タンクを設置した時の手順と、トラブルを未然に防ぐ後悔しないためのポイントをご紹介します♪
設置している雨水タンク4基の完成形
まずは完成形をご覧いただくとイメージしやすいかと思います。
当サロンの菜園に設置している雨水タンク4基をご紹介します。
雨水タンク1号基(2021年5月設置)

こちらが初めて設置した1号基です。
初めてだったのでかなり手間取り、集水器を取り付ける位置を間違えてしまいました。
集水器の下に茶色い継手が重なっているのは、雨樋を長く切り取ってしまったからです。
でも安心してください!
この記事でご紹介するのは4号基の設置手順です。
4基目となれば慣れたもので、このような失敗もなくスムーズに設置できました。
この記事の手順通りに設置すれば大丈夫かと思います♪
雨水タンク2号基(2021年5月設置)

2号基は1号基と同時に、連結させて設置しました。
初めてでいきなり連結とはチャレンジしたものだと思いますが、1号基と2号基をホースでつなぐだけで難しくはありませんでした。
雨樋から1号基に水が流れ込み、1号基が満タンになったら2号基に流れ込む仕組みです。
雨水タンク3号基(2022年7月設置)

3号基は1&2号機の翌年に設置しました。
夏の降水量が少なく、2基の雨水タンク(計1,000リットル)が空になってしまったからです。
雨樋の近くには置き場所がなかったので、長いホースでエアコンの室外機1台をまたいで接続しました。
これだけで難度が上がるので、雨樋の近くに設置できればそれが一番です。
ちなみに青のタンクに変えたのは、単純に黒のタンクが売り切れていたからで深い意味はありません。
この年は本当に雨が少なかったので、雨水タンクの需要が増したのでしょうか⋯⋯。
雨水タンク4号基(2023年7月設置)

こちらが本記事で設置方法をご紹介する4号基です。
3号基の翌年に設置しましたが、増設した理由は前年と同じ。
雨が少なかったからです。
まさか3基(計1,500リットル)でも足りなくなるとは思いませんでした。
4基目は3号基よりもさらに難度が上がって、エアコンの室外機2台をまたいでいます。
もうここしか置ける場所がなかったのです。
でも設置の手際は今までで一番良かったです♪
雨水タンクを自作するのに必要な部品・工具
続いては実際に使用した部品と、取り付けるのに必要な工具をすべてご紹介します。
必要な部品
スイコー ホームローリータンク 500L

雨水タンクの本体は、「スイコー ホームローリータンク 500L」を使用しています。
色はブルー(青)、ブラック(黒)、レッド(赤)、レモン(黄)、グリーン(緑)の5色から選べます。
ホームセンターでも購入できますが、軽トラがないと持ち帰れないので通販で購入しました。
カクダイ 雨水取出し継手 571-512


雨水を集めて、ホースへと流し込むための継手です。
ホームセンターでは見つけられなかったため、こちらも通販で購入しました。
対応する雨樋の形状が決まっておりますので、必ず通販サイト等でご確認ください。
当サロンの雨樋は対応していない形状だったのですが、良さそうな継手が他に見当たらなかったので、4基ともこちらの変換アダプターを使って取り付けました。

カクダイ 雨水取出しホース 1m 571-514

雨水取出し継手とタンクをつなぐホースです。
4号基は雨樋から離れていたため、ホームセンターで購入した長いホースを使いましたが、雨樋の近くに設置するのであればこちらのホースでOKです。
当サロンでも雨水タンク1号基ではこちらを使用しています。
関西化工 ネジ付ソケットストレート(パッキン付)


雨水タンク側のホースの継手です。
雨水タンクに穴を開けて、ソケットを差し込んでタンクの裏側からネジで留めます。
実際のやり方は設置手順で解説します。
ホースバンド(21-38mm対応)


ホースが外れないようにするための部品です。
こちらはホームセンターでも手に入ります。
スイコー ローリータンクシリーズ用 ジョイント


雨水タンクの排出口の部品です。
排出口を開けたり閉めたりする、ゲートバルブを接続するために必要な部品です。
ホームローリータンク本体には付属していないため、別で購入する必要があります。
タンク本体と同時に通販で購入するのがオススメです。
スイコー ローリータンクシリーズ用 両ネジニップル


もう一つ排出口の部品が必要となります。
このニップルの先にゲートバルブを取り付けます。
キッツ ゲートバルブ125型 FR-25A


雨水タンクの排出口を開け閉めするためのゲートバルブです。
「FR-25A」という品番のものを使っています。
配管のサイズによって種類がありますので、間違えないようにご注意ください。
銅板

後悔しないためのちょっとした工夫というのは、雨水タンク内に銅板を入れたことです。
銅には殺菌・抗菌作用があり、微生物や細菌の活動を抑える働きがあります。
設置から4年以上が経っても、ボウフラが湧いたり水が腐ったりしなかったのは、この銅板のおかげではないかと思っております。
この記事を読んでいるあなたもぜひ、銅板を入れてみてください♪
必要な工具
インパクトドライバー

雨水タンクにホースソケットを取り付けるため、穴開け加工が必要となります。
私はKIMOという中国のメーカーのものを使用しておりますが、これで十分かと思います。
コストパフォーマンスが良いのでオススメです。
ホールソー&ドリルチャック


丸い穴を開けるためにホールソーというドリルを使います。
インパクト本体のチャックが合わなかったため、ドリルチャックという変換アダプターも使用しました。
パイプソー


雨樋を切り取るために必要です。
一般的なノコギリではなく、プラスチックや塩ビパイプに適したパイプソーを使用しましょう。
雨水タンクを自作で設置する手順
部品と工具がそろったら、雨水タンクを設置していきましょう。
大まかな流れは次の3ステップです。
- 雨水タンクの排出口にバルブを取り付ける
- 雨水タンクに穴を開けて取水口を作る
- 雨樋と雨水タンクを接続する
作業自体はそれほど難しくはありませんので、DIY初心者の方でも設置できるかと思います♪
雨水タンクの排出口にバルブを取り付ける手順
- まず、雨水タンクを設置する場所を決めます。雨樋の近くで、できるだけ日が当たらない場所がオススメです。

- 設置する場所の草を刈り、地面を平らにします。

- 雨水タンクの土台となるブロックを置きます。ブロックの向きはどちらでもOKです。

- ブロックの上に雨水タンクを載せます。排出口の向きにご注意ください。

- このように浮いてしまった場合は、ブロックの下に土を盛って調整します。


- 排出口のキャップを外します。

- 排出口に取り付けるジョイントを用意します。このようにゴムパッキンを奥までしっかり押し込みます。

- 排出口にジョイントを取り付けます。

- 続いてはこちらのニップルを用意します。

- ジョイントの先にニップルを取り付けます。

- ニップルの先にバルブを取り付けます。

- 以上で排出口の取り付けは完了です。バルブを回すとこのように水の出口が開きます。

雨水タンクに穴を開けて取水口を作る手順
- 続いて用意するのはこちら。インパクトドライバーとホールソーです。雨水タンクに取水口を作るための穴を開けます。

- 取水口を作る位置は、雨水タンクの天井でOKです。位置を決めたら、まずはドリルで小さな穴を開けます。


- ドリルで開けた穴にホールソーの先端を当て、まっすぐに丸い穴を開けます。


- 飛び散ったゴミをきれいに洗い流します。バルブを開けた状態で雨水タンクを傾けると、ゴミが流れ出ていきます。

- 続いて用意する部品はこちら。雨水タンクにホースをつなぐソケットです。これが取水口となります。

- ソケットのネジ側を下にして、ホールソーで開けた穴に差し込みます。


- 雨水タンクの内側から、ソケットのネジを締めます。

- 以上で取水口の完成です。このようにホースをつなげられるようになりました。

雨樋と雨水タンクを接続する手順
- 続いては雨樋を切り取って、こちらの集水器を取り付けていきます。

- 集水器を取り付ける位置を決めます。雨水タンクの取水口より上に来るように、できるだけ高い場所が良いです。

- 集水器の取り付け位置が決まったら、雨樋を切る位置(上部)にマスキングテープで印をつけます。

- パイプソーで雨樋を切ります。

- 下部も同様にマスキングテープで印をつけます。

- パイプソーで雨樋を切り取ります。

- 切り取った雨樋の間に集水器を取り付けます。

- 集水器にホースをつなぎます。ホースバンドを使ってしっかりと固定してください。

- ホースの先を雨水タンクの取水口につなぎます。ホースが長すぎる場合は、ホースを切って調整してください。

- 以上で雨水タンクの設置が完了しました。タンク内に殺菌・抗菌作用のある銅板を入れておくと良いですよ♪

4年以上経っても綺麗な水が出ます

当サロンでは雨水タンクに溜まった水を、菜園の水やりや野菜の洗浄、鶏の飲み水などに利用しています。
ネットで調べると「ボウフラが湧いたり水が腐ったりして後悔した」という口コミもあるようですが、4年以上ずっと綺麗な水が出ているのはやはり銅板のおかげでしょうか。
災害時に水を確保するためにも、ぜひ雨水タンクを設置してみてくださいね♪













