紀元前3200年ごろには古代エジプトなどで栽培されていた、「世界最古の野菜」の一つともいわれるニンニク。
ピラミッド建設に従事した労働者たちのスタミナ源や、魔除け・薬用として重宝され、ツタンカーメンの墓からも発見されています。
現在はさまざまな品種が栽培されていますが、その中でも原種に近いとされているのが「嘉定種(かていしゅ)ニンニク」です。
この記事では、嘉定種ニンニクの特徴について紹介します。
嘉定種ニンニクとは?

ニンニクには主に「暖地系」と「寒地系」の2種類があり、嘉定種ニンニクは暖地系を代表する品種です。
「嘉定(かてい)」という名前は、中国の嘉定県(現在の上海市嘉定区)という地名に由来します。
嘉定県は古くから良質なニンニクの産地として知られており、そこで栽培されていた品種が現在に伝わる「嘉定種ニンニク」です。
嘉定種ニンニクの特徴
原種に近く、辛みや香りが強い
古くから栽培されてきた嘉定種ニンニクは、「ニンニクの原種に近い品種」といわれています。
やや小ぶりで、辛みや香りが強いのが特徴です。
日本では寒地系の「ホワイト六片」などが多く流通していますが、こちらは大玉化を目的として品種改良されたもので、甘みがあり食べやすいのが特徴です。
ホワイト六片との違い
我が家では「嘉定種ニンニク」も「ホワイト六片」も栽培しています。
こちらの写真で見比べてみるとわかるように、嘉定種ニンニクの方が確かに小ぶりで、皮が紫色を帯びているのが特徴です。

味は「ニンニクらしさ」が強く、薬味として使うなら、香りも辛みも強い嘉定種ニンニクの方が合っていると感じました。
一方のホワイト六片は、一片が大きくて使いやすいのがメリットです(特に皮をむくのが楽)。
辛みが控えめな分、蒸し焼きにしてそのまま食べても甘みがあり、ホクホクした芋のような食感で美味しく食べられます。
嘉定種ニンニクの用途
ニンニクの辛みや香りは、「アリシン」という成分によるものです。
アリシンには強い抗菌・抗カビ作用があり、ニンニクが古くから滋養強壮や風邪薬として用いられてきたのは、アリシンの働きによるものといわれています。
嘉定種ニンニクが辛みも香りも強いのは、アリシンを豊富に含んでいるからだとも考えられます。
そのため、にんにく卵黄や黒ニンニクなどの健康食品には、嘉定種ニンニクが採用されることが多いようです。
実際に我が家でレビューした『にんにく玉ゴールド』でも、九州産の嘉定種ニンニクが使用されていました。