嘉定種(かていしゅ)ニンニクとは?原種に近い品種の特徴を紹介

嘉定種(かていしゅ)ニンニクとは?原種に近い品種の特徴を紹介

紀元前3200年ごろには古代エジプトなどで栽培されていた、「世界最古の野菜」の一つともいわれるニンニク。

ピラミッド建設に従事した労働者たちのスタミナ源や、魔除け・薬用として重宝され、ツタンカーメンの墓からも発見されています。

現在はさまざまな品種が栽培されていますが、その中でも原種に近いとされているのが「嘉定種(かていしゅ)ニンニク」です。

この記事では、嘉定種ニンニクの特徴について紹介します。

嘉定種ニンニクとは?

収穫直後の嘉定種ニンニク(2024年5月21日撮影)

ニンニクには主に「暖地系」と「寒地系」の2種類があり、嘉定種ニンニクは暖地系を代表する品種です。

「嘉定(かてい)」という名前は、中国の嘉定県(現在の上海市嘉定区)という地名に由来します。

嘉定県は古くから良質なニンニクの産地として知られており、そこで栽培されていた品種が現在に伝わる「嘉定種ニンニク」です。

嘉定種ニンニクの特徴

原種に近く、辛みや香りが強い

古くから栽培されてきた嘉定種ニンニクは、「ニンニクの原種に近い品種」といわれています。

やや小ぶりで、辛みや香りが強いのが特徴です。

日本では寒地系の「ホワイト六片」などが多く流通していますが、こちらは大玉化を目的として品種改良されたもので、甘みがあり食べやすいのが特徴です。

ホワイト六片との違い

我が家では「嘉定種ニンニク」も「ホワイト六片」も栽培しています。

こちらの写真で見比べてみるとわかるように、嘉定種ニンニクの方が確かに小ぶりで、皮が紫色を帯びているのが特徴です。

嘉定種ニンニクとホワイト六片(2024年5月21日収穫)

味は「ニンニクらしさ」が強く、薬味として使うなら、香りも辛みも強い嘉定種ニンニクの方が合っていると感じました。

一方のホワイト六片は、一片が大きくて使いやすいのがメリットです(特に皮をむくのが楽)。

辛みが控えめな分、蒸し焼きにしてそのまま食べても甘みがあり、ホクホクした芋のような食感で美味しく食べられます。

嘉定種ニンニクの用途

ニンニクの辛みや香りは、「アリシン」という成分によるものです。

アリシンには強い抗菌・抗カビ作用があり、ニンニクが古くから滋養強壮や風邪薬として用いられてきたのは、アリシンの働きによるものといわれています。

嘉定種ニンニクが辛みも香りも強いのは、アリシンを豊富に含んでいるからだとも考えられます。

そのため、にんにく卵黄や黒ニンニクなどの健康食品には、嘉定種ニンニクが採用されることが多いようです。

実際に我が家でレビューした『にんにく玉ゴールド』でも、九州産の嘉定種ニンニクが使用されていました。

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